マグロの赤身にワサビを添えて作った海苔巻き。同様にマグロの赤身を寿司飯とともに丼に盛り付けた品を「鉄火丼」と言う。「鉄火」とは高温で熱した鉄が赤くなっている状態を指し、ワサビを加えた鉄火巻きが「赤くて辛い」ことからこの名が付いたとされる。このほか、賭博場でよく食べられていた海苔巻きであることが語源とする説も。もとより賭博場は夢中になって熱の入る場所であることから「鉄火場」と言われており、博打に熱中する人がその最中にまぐろの海苔巻きを片手でつまんでよく食べていたことから名付けられたとする。とはいえ鉄火丼や、辛く仕上げた赤味噌である「鉄火味噌」の存在から考えると前者の説が有力だ。
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