餅米を原料とする米菓で、冬に空から降る霰(あられ)に形が似ていることから「あられ」と名付けられた。同じく餅米を用いた「おかき」との違いは、単純に大きさのみ。小粒なあられに対して、おかきは5cm以上の大判のものを指すのが一般的。ただし、古くはあられとおかきは別物だったという。 あられは奈良時代に宮廷でのおもてなしに出された食べ物で、米粒を炒って作ったもの。そもそも現代のあられとは異なる食べ物だったとされる。一方のおかきは、正月が明けて下げた鏡餅を槌や手で欠き、揚げたり焼いたりして食べたものを指していた。槌や手で欠いたのは、刃物を入れて切ることを縁起が悪いとして忌み嫌ったからという。
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