江戸時代中期に、観賞用の人形として京都で制作されるようになった。2歳から6歳くらいまでの幼児の姿をしていて、肌は白く、大きな頭、まるまるとした体が特徴的。あどけなさのなかに気品がある。裸姿で、腹掛や童直衣(わらわのうし。未成年の公家の男の子の普段着)に烏帽子(えぼし)などをつけていることも多い。宮中の祝い事に際しての贈り物や、皇室や公家から諸大名への返礼品、御所への献上品などに用いられたことから、この名前が付けられた。「はいはい」「お土産人形」「大内人形」「白肉人形」「伊豆蔵人形」などの別名がある。
- 人形
端午の節句の「武者人形」。いつから飾られるようになった?(むしゃにんぎょう/musyaningyo)
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