雛人形のなかでも、男女一対の内裏雛のみの飾りのこと。この男女は、内裏様とも、親王雛とも呼ばれ、天皇・皇后の姿をなぞらえたとされている。男雛の衣裳は、衣冠束帯(いかんそくたい。公家の正装)で笏(しゃく。右手に持つ細長い薄い板)を持っている。女雛は女性の正装である十二単(じゅうにひとえ)をまとい、手には檜扇(ひおうぎ。宮中で使われていた木製の扇)を持っている。以前は、男雛は向かって右、女雛は左に並べられていたが、昭和初期から京都以外では男雛は左、女雛は右に並べられるようになった。
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