市内を剣鉾や神輿が巡幸する、京都洛中で最も古い祭り
貞観5年(863)から続く日本で最も古い祭りとされる御霊祭(御霊会)。5月1日~18日の18日間にわたって開催され、国宝の洛中洛外図屏風にも描かれた、平安時代から続く歴史ある祭礼です。その最終日に行われるのが「還幸祭」。剣鉾を先頭に、御所車、牛車、3基の神輿など約600名の参列者が京都御苑や町内を巡幸します。
注目はそのルート。寺町通・河原町通などを経由して、出町の商店街「桝形商店街」アーケード内を巡幸。京都御所の朔平門前で、神輿を通常の担ぐ高さより更に高く持ち上げてかつぐ「差し上げ」をし、次は室町通や新町通をじぐざぐ進み、紫明通、鞍馬口通を進みます。
夜になってから神社へ戻り、担いだ神輿を威勢よく振り動かす「神輿振り」と「差し上げ」の後、拝殿に安置されます。
必見は出町桝形商店街のアーケードの通り抜けや神輿の差し上げ。沿道から賑やかで活気あふれる巡幸をまじかで見てみて。