御茶ノ水駅から歩くこと5分。さっそく神田明神の鳥居が見えてきました。
「明神さま」の名で親しまれている神田明神。奈良時代 天平2年(730年)に大手町近くで創建された、1300年の歴史を持つ古社です。江戸幕府により、江戸城の表鬼門守護の場所にあたる現在の場所に移され、「江戸総鎮守」として、今も街を見守り続けています。
鳥居に向かって左手にある老舗 天野屋の甘酒は、寒い日は身体を温めてくれ、暑い日は夏バテ防止としておすすめな逸品。お正月には、多くの参拝客が甘酒で暖をとっている姿が見られます。
一礼して鳥居を抜けると、隨神門が見えます。門に向かって左側が手水舎となっているので、門を潜る前に手と口を清めておきましょう。
隨神門を潜ると、まず目に入るのは御神殿。
左手にあるだいこく様が気になりますが、まっすぐ進み、本殿を参拝します。
本殿左手から奥に向かって、魚河岸水神社や小舟町八雲神社、江戸神社などの摂末社が並んでいます。
隨神門の方に戻ると、隨神門に向かって右手に大きなだいこく様が。
だいこく様は、大己貴命(おおなむちのみこと)といい、縁結びの神様です。石造りとしては日本一の大きさのだいこく像で、多くの方が参拝したり、写真を撮ったりしていました。
神田明神は三柱、三人の神様を祀っており、二柱めは少彦名命(すくなひこなのみこと)、通称えびす様です。商売繁盛の神さまとして知られ、この日も、スーツ姿の参拝者の姿が多く見られました。
三柱めは平将門命(たいらのまさかどのみこと)、まさかど様です。
除災厄除け、勝負事の神さまとして親しまれているそうです。
※まさかど様は、残念ながら直接見ることはできません。
参拝し終わったら、「文化交流館 EDOCCO」へ。
1階は祈祷の受付所がある他、おみくじや日本ならではのお土産を購入することができます。外国語の案内にも対応しており、多くの外国人の姿がありました。
神田明神は神田、日本橋、秋葉原、大手丸の内などの東京の中心の108の町々の総氏神であり、お土地柄もあって、IT守護など時代に即したお守りも扱われています。
奥にはカフェがあり、ゆっくり休憩することもできます。
なお、本殿横では、神馬の明(あかり)ちゃんの姿を見ることもできました。
神田明神は、元々パワースポットとして知られていますが、近年では、アニメやドラマの舞台にもなっていることから、「聖地巡礼」の一つとしても人気になっています。
参拝客から、「ドラマのあのシーンここだ!」という会話も聞こえてきました。
奇数年の5月には、日本三大祭の一つ「神田祭」が開催されます。日本橋や大手町などを含む30キロメートルにわたり、数千人の大行列が巡行し、秋葉原の街が神輿と観衆で埋め尽くされるそう。ぜひ一度、体験してみたいですね!
動画でもご紹介しています。