せいろそばの「せいろ」とは、饅頭や焼売などを蒸す道具「蒸籠(せいろ)」を指す。言葉の発祥は江戸時代。当時は小麦粉をつなぎに使った二八そばより、そば粉だけで打った十割そばが主流だった。しかし十割そばは、ゆでた際にちぎれやすいという性質がある。そのため蒸籠を用いて蒸しそば切りを作り提供していたという。この名残で、ゆでで作るのが主流となった今でも、せいろそばという名が使われる。ざるそばや、もりそばも蒸籠に盛られて出されることが多い。
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