江戸時代に生まれたそば御三家は「更科」と「薮」そして「砂場」だ。砂場の起源は、大阪。大阪城築城の際、砂のある資材置き場の近くに商店街ができた。ここが通称砂場と言われ、そこに店を置くそば屋が砂場と呼ばれるようになったという。江戸に移ったのは江戸時代中期。糀町に「糀町七丁目砂場藤吉」として開業し、現在は南千住に移転し「砂場総本家」として営業する。ここから暖簾分けされた「室町 砂場」は、「天ざる」「天もり」の元祖として知られる。元来、砂場そばは出前が主だったため乾いたそばを浸しても辛くないよう甘く濃いめのつゆが特徴的だったというが、現在は店により様々な個性を打ち出している。
- そば・うどん
薮(やぶ/yabu)
- 更科
- 江戸前そば
- 砂場