刀身の最も先端。鎬筋(しのぎすじ。刀身の側面を縦に貫く、山高くなった筋)と、横手筋(よこてすじ。鎬筋から刃先に向けた、横に走る境界線)が交差する「三つ頭」より上の部分のこと。「鋒」とも表記する。日本刀の美しさが際立つ部位の一つで美術的観点からも重視される。 敵を直に斬ったり、刺したりする箇所となり、より強く切れ味のよいものとなるよう改良が重ねられていった。長さや形によって「かます切先」「小切先」「猪首切先(いくびきっさき)」「中切先」「大切先」の5種類があり、切っ先を見ればその時代がわかると言われる。
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