端午の節句の代表的な外飾り。武家が男の子の成長を願って、庭先に幟(のぼり)を立てた江戸時代中期の風習が始まりとされている。その幟が「五色の吹流し」に変化。同時に庶民の間では、中国の「鯉の滝登り(流れの早い滝を登った鯉が、龍となり天を舞った)」という伝承に基づき、鯉の形をした幟が考案され、それを外に掲げるようになった。現在の鯉のぼりは、吹流しと真鯉(黒)、緋鯉(赤)、子鯉(青)がセットになっているものが多く、たくさんの子鯉を掲げ、家族を象徴する飾りにもなっている。住宅事情などから、ベランダ用や屋内用の鯉のぼりも近年は見られるようになった。
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