「松花堂」という名の、内側に十字の仕切りがある箱に詰めた弁当のこと。上には縁の高い蓋をかぶせる。略式の懐石料理として格式の高い行事や特別な客へのもてなしとしても提供される。中身は、刺身や焼き物、煮物、ご飯などを詰めることが多い。 語源は江戸時代の文化人である僧侶「松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう)」の名から。昭乗は絵の具箱や薬箱として、十字の仕切りのある箱を使っていた。これを昭和の時代に料亭「吉兆」の創始者、湯木貞一が茶懐石の器として用いて「松花堂弁当」と名付けたのがはじまりである。
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