人形の手足作りを専門に行う職人。まず、桐の木と針金で手や足の骨組みを作り、桐塑(とうそ。桐の木の粉に糊を混ぜて作った粘土の一種)で肉付けする。その上から何度も胡粉(ごふん。ハマグリやカキなどの貝殻を粉にした白色絵具)塗り重ね。さらに小刀で爪や指を作り、最後は爪を磨いて艶を出す。合わせて三十以上の工程を経て、完成となる。わずかな手のしぐさや指先の表情で、人形に気品やかわいらしさが生まれる、大事なパーツといえる。
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