手足を折り曲げたり、座らせたり、衣裳(着物)を着せ替えたりができる子ども姿の日本人形のこと。日本各地で作られていて、よく知られているのが江戸時代初期の「裸人形」や、関西地方で流行した「市松(いちま)人形」、「三つ折人形」など。それを「やまと人形」と呼ぶようになったのは1935年のこと。1927年に国際親善のためにアメリカから1万2000体の人形が贈られ、その返礼としておかっぱ頭に振袖姿の人形を送った。その際に、子ども姿の人形に標準的な名前が必要となり、「日本人形研究会」が提唱した「やまと人形」という名が選定された。
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