端午の節句の室内飾りのひとつ。武士が戦場で身を守るために着けていた武具のミニチュアで、端午の節句の飾りのなかでも、いちばん迫力が感じられる。鎧や兜を飾るのは、武士が戦の前に自分たちの安全祈願のために神社に鎧や兜を奉納したことや、端午の節句のころに武家では、虫干しと手入れを兼ねて鎧や兜を家の中に飾ったことなどが由来という説がある。今では、鎧兜を戦のための道具ではなく、「身体を守ってくれるもの」と捉え、子どもを交通事故や病気などの災厄から守り、元気に育ってほしいという願いを込めて飾る。
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