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北千住・勝専寺が舞台
東京都足立区に位置する北千住。この地は江戸時代に整備された五街道の内の二つである日光街道と奥州街道が通り、その日本橋から一つ目の宿場町”千住宿“として北へ向かう旅人で賑わってきた土地です。この千住宿内にある浄土宗の寺院、勝専寺が今回ご紹介するお祭りの舞台となります。そのお祭りの名は「勝専寺 閻魔開き」です!
勝専寺の創建は鎌倉時代の1260年(文応元年)。真っ赤な山門を持つことから、”赤門寺“と言う別称で地域の方々から親しまれてきた寺院です。また江戸時代に入ると徳川秀忠、家光、家綱と言った徳川将軍家が鷹狩や日光への訪問の拠点として滞在するなどした歴史も持ちます。こちらで毎年1月15、16日と7月15、16日に開催されるのが閻魔開きです。特に1月16日は”初閻魔“の日として知られ、さらに藪入りでもあったことから閻魔様のご縁日に訪れようと古くから多くの方で賑わうお祭りとなっています。
それでは初日の1月15日に勝専寺へとやってきましたので、お祭りの様子をご紹介していきます!
年に二回のご開帳
赤門を抜け境内を真っ直ぐに進むとたどり着くのが本堂。1906年(明治39年)に建てられたこちらは、インドの寺院を模し、壁に赤レンガがはめられたモダンな姿が特徴的です。まずはお参りを行いましょう!
本堂の屋根を見てみると、徳川将軍家の三つ葉葵の御紋が!将軍家の立ち寄り所となっていたことから、使用が許されていたそうです。
本堂から振り返ると、赤門の側にあるのが閻魔堂。貴重なご開帳が行われ、たくさんの方が参ろうと並んでいました。
閻魔様がお顔を見せてくれています。こちらの閻魔様は木造に漆塗りで作られたものになり、江戸時代の1789年(寛政元年)に開眼されました。
近くからも見てみましょう。赤い姿に口を大きく開け、迫力があります!
逆サイドからの姿はこんな感じ。年に二度しか会えませんが、ご利益をいただきたいですね。
閻魔堂の横では縁起物の販売も行われ、閻魔様が描かれたお札や交通安全ステッカー、閻魔様の姿をした閻魔みくじがありました。ぜひチェックしてみてください!
境内・参道を露店が埋め尽くす
閻魔様のご縁日と言うことで、勝専寺の境内や参道にはたくさんの露店が出ることも閻魔開きの魅力。本堂の前にもこれだけの露店が立ち並びますよ!
境内を奥へと進むと、遊べる露店が連なるエリアも。地元の子どもたちが殺到しています!
まずはお祭りの定番、射的から。上手く球を当てることができるようでしょうか。
続いてはボールすくいです。カラフルできれいですね!
風船的当てと言うのもありました。ダーツの矢を投げて風船に当てていくのですが、これは熱中しそう!
熱中すると言えば、金魚すくいもですね!何匹取れるか挑戦したくなります。
参道へと移動すると、こちらはお祭りグルメを提供する露店が並びます。定番のお好み焼きに焼きそば、たこ焼きなどもありますよ!
香ばしい匂いを漂わせてできあがるのは、いか焼き!これは食欲がそそられますね。
特徴的だったのはシャーピン。中国風のおやきですが、何軒か出ていました!
焼き上がりの香りはたまらないものです!
韓国料理のトッポキを売る露店も!酉の市などの露店でも見ることの増えたトッポキですが、ピリ辛な味が寒いこの時期には良いかもしれません。
参道を抜けると日光街道・奥州街道の通り、千住宿のメインストリートに出ます。
この通り沿いには蕎麦屋や鰻屋などの老舗も並び、閻魔様に因んだメニュー(地獄そばやえんまサワーなど)を提供するお店もありますので、ぜひ回ってみてください!
勝専寺までのアクセス
北千住駅西口から徒歩4分
出典:勝専寺閻魔開きが北千住で開催!初閻魔の日に露店が立ち並ぶ正月の風物詩