おもに東北6県で作られてきた轆轤(ろくろ)でひいた木製の人形。円筒状の胴体に球形の大きな頭が乗っていて、顔と胴体に模様が描かれている。産地ごとに顔の表情や胴体の形や模様が異なり、11〜12の系統に分類される。その起源には諸説あるが、山の木で道具を作ることを生業にしていた木地師(きじし)が、江戸時代、湯治場のお土産品として作ったものが「こけし」の始まりとする説が有力だ。当時の技術や味わいを継承する「伝統こけし」に加え、近年では形や絵付けが自由な「新型こけし」、作家の創造性が強い「創作こけし」などがある。
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「小道具師」の仕事とは?【人形を作る職人シリーズ】(こどうぐし/kodougushi)
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