ヒバやクスノキ、カツラ、ヒノキなどの木を彫って彩色した人形。奈良を中心に作られてきて、一刀で掘り上げた力強いタッチから「奈良一刀彫」とも称される。金箔や胡粉(ごふん。ハマグリやカキなどの貝殻を粉にした白色絵具)、岩絵具を使った彩色は、繊細で華やか。始まりは春日大社の祭礼「おんまつり」で奉納される田楽の神事用の人形とされていて、その歴史は平安時代にまで遡ることができる。神に捧げる人形であったため、できるだけ人の手を加えずに清浄さを保つという意味もあり、一刀で彫り上げる外見にしている。雛人形や干支人形などが作られていて、今でも親しまれている。
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五月人形に供えられる「三台揃」とは何を指している?(さんだいぞろい/sandaizoroi)
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