海藻の天草(てんぐさ)を煮て寒天質を抽出し、型に流し込んで冷やし固めた後、「ところてん突き」に入れ、突き出してひも状にした食べ物。酢醤油や二杯酢をかけ、辛子を添えるなどして食べる。夏の味覚として一般的。その発祥には諸説あるが、うち一つは、天草を煮溶かす製法が、遣唐使によって伝えられたとするもの。天草はもともと「こるもは」「こころふと(心太)」と呼ばれていたため、当初は食品自体も「こころふと」といわれた。これが、江戸時代になる頃には現在のような「ところてん」と称されるように。ちなみに、同じ天草を凍らせて乾燥させたものは「寒天」となる。
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