端午の節句の外飾りを、室内で飾ることができるように小型化したもの。初期の外飾りは、幟(のぼり)や吹流し、槍や長刀、飾り兜などを家の前に立てた柵に飾っていた。江戸時代中期になると、外飾り自体が小さくなって店先や縁側で飾るようになった。座敷幟は、それがさらにコンパクトになったもの。両端に幟を、その間に毛槍(けやり。先端を鳥の羽で飾った槍)、袋槍(ふくろやり。穂先がはめ込み式になっている槍)、纏(まとい。武士の大将がいる場所を示すもの。竿の先に飾りと、その下の馬簾と呼ばれる細長い房飾りが付けられている)、小型の鯉のぼり、吹流しなどを並べて立てたもの。座敷幟の前には、武者人形や弓矢などが飾られる。
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