ベテランの職人が姥目樫備長炭で焼き上げる伝統の味
東京駅のすぐそばにある老舗焼鳥専門店。香ばしい香りに引き寄せられるように、日々多くの人が訪れます。日本映画を代表する小津安二郎監督が愛した店としても知られています。
十分な日数をかけて飼育した国産鶏を毎朝丸ごと一羽仕入れ、熟練した職人の手によってさばきます。焼鳥の脇を添えるのは、千住ねぎやしいたけ、ししとうなど専門家の目で選りすぐった野菜たち。天城の清流で育ったわさびが、味をぐっと引き締めます。
そして伊勢廣の焼鳥の味を決めるのが、秘伝のタレ。一日に何百本もの串を漬け込むことにより、肉と野菜の旨味が溶け込んでいます。太平洋戦争後から少しずつつぎ足してきたことで、月日を重ねるごと熟成された味わいに。
現在の店舗は2020年、創業100年を機にオープンし、「賑わい」「寛ぎ」「ハレ」をテーマに異なる雰囲気の空間が作り上げられました。ビジネスランチから友人との会食、接待まで、さまざまな用途で利用されています。