Tokyo

11/21 (木)

梅園 浅草本店

創業 安政元年(1854年)

幅広い世代に愛される和菓子を追求し続ける甘味処

浅草寺・雷門をくぐり、観光客でにぎわう仲見世通りを中ほどまで歩いて左に曲がると「梅園浅草本店」が見えます。まず目を引かれるのが店頭に並ぶテイクアウト用の和菓子の数々。なかでも直径11cm、140gもある大判のどら焼や、ソフトクリームをどら焼の皮で巻いた斬新なアイデアが光るどらソフトは、幅広い世代に人気。仲見世通りをブラブラ歩きながら食べるおやつにはピッタリです。

梅園が大切にしているのは、伝統の継承と挑戦です。たとえば、それぞれの商品に合わせて調節されるあんこは伝統の甘さ。また店内の調理場にある餅つき機は50年以上使用されており、せいろも必ず同じメーカーのものが使われています。すべては、味や作り方を大きく変えず、伝統を守るためとのこと。「受け継がれてきた甘さや味を好んでくれるお客様に、梅園の和菓子をずっと楽しんでいただきたい。そんな思いもあるんです」と、ご当主・清水貴司さんは語ります。

一方、新しく取り組んだのはSNSの活用。2019年にInstagram、2020年にTwitterのアカウントを開設しました。それは多くの若い世代に梅園の魅力を伝えたいという思いから。いまでは若い世代のお客様の来店が増え、Instagramではハッシュタグ「#浅草梅園」の投稿も増えているそうです。清水さんも「160年以上、店を続けてこられたのは、既存のお客様を大事にしつつ、時代に合わせた要素や商品を加えてきたから。どちらか一方ではなく両方のバランスを保つことが、和菓子と梅園の魅力を次の世代へとつなげていくカギになる」と語ってくれました。

沿革History

安政元年(1854年)、浅草寺の別院・梅園院(ばいおんいん)の一角に茶屋を開いたのが、梅園の始まりです。屋号の由来も梅園院の庭に咲いていた数多くの梅の木にあります。それから160年以上、創業以来つくられてきた元祖あわぜんざいを看板商品に、甘味処の伝統をいまに伝えています。浅草本店以外に髙島屋日本橋本店、ソラマチ店に甘味処を、関東エリアのデパートなどに和菓子販売店を出店しています。

清水貴司さん

梅園 7代目ご当主

自慢のあわぜんざいをぜひご賞味ください

幼い頃から和菓子を作る親の姿を見て育ち、大学生のときに和菓子をつくってみたいと思うようになりました。これからも梅園の伝統を引き継ぎつつ新しいことにも挑戦をしていきます。ぜひ一度、当店自慢のあわぜんざいを食べにいらしてください。

注目のこの逸品Pickup

あわぜんざい

792円

季節を問わず注文が多い、人気のあわぜんざい。名前には「あわ」とありますが、使用されているのはもち米ときびを混ぜ合わせ、餅つき機であえて半搗きの状態にした餅きびです。餅きび本来のもちもち感に加え、噛む度にぷちぷちとなる食感も楽しめます。甘めでなめらかな北海道産のあんこも、餅きびの酸味と相性ばつぐん。「何回でも食べたい」と感じさせてくれる一品です。

クリーム白玉あんみつ

946円

梅園のクリーム白玉あんみつの寒天には、国産の最高級天草が使用されています。口いっぱいに広がる風味としっかりとした食べ応えは、単体で食べても、あんこやみかん、求肥、アイスクリームと組み合わせて食べても満足できます。またコクにこだわっているという黒蜜も、寒天の良さをさらに引き立てています。存在感を放ちつつ、ほかの具材との相性も抜群という主役級の寒天を使ったあんみつは、ここでしか食べられない珠玉の一品です。

スポット概要Outline

住所 東京都台東区浅草1-31-12
アクセス 東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線・東武スカイツリーライン浅草駅より2分
電話 03-3841-7580
営業時間 平日11:00〜17:00
土日祝11:00~18:00
定休日 水曜
支払い方法 現金
外部リンク
公式ホームページ

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