吉原神社（東京・三ノ輪）（よしわらじんじゃ／Yoshiwara Shrine）

吉原神社は、吉原遊廓と深い結び付きがあります。吉原遊廓は1617（元和3）年に、庄司甚右衛門（しょうじじんえもん）が現在の日本橋、人形町付近に遊女屋を集めたことに始まります。その後、吉原遊廓は1655（承応4年または明暦元）年に場所を移転し、その地が新吉原と命名されました。当時、その廓を守る5つの稲荷社がありましたが、それらが後に合祀され、吉原神社と呼ばれるようになります。関東大震災や空襲により数度焼失しましたが、その都度建て直され、現在のものは1968（昭和43）年に造営された建物です。長らく吉原遊廓を支えてきた吉原神社には、開運や縁結び、商売繁盛、技芸の上達などのご利益があります。また、廓内にあった弁天池跡は現在弁財天となっており、観音像が祀られています。