280余年続く名店で一生もののつげ櫛を手に入れて
創業時から現在に至るまで、上野の不忍池のほとりでつげ櫛をつくり続ける老舗店。時代の流れとともに、さまざまな材質のくしが登場するなか、十三や櫛店では高級素材の鹿児島特産・薩摩つげを使用したつげ櫛を、手作業で一つひとつ丁寧につくり続けています。
つげ櫛は、静電気が起こりにくく、静電気による切れ毛や乾燥を防ぐことができると言われています。また、つげ櫛に椿油を塗ってとかすと、自然なツヤのある髪へと導いてくれます。
店内では、15代目の竹内敬一さんがつげ櫛をつくっている姿を目にすることも。なめらかになるよう磨きあげていく姿はまさに職人技。つげ櫛はお手入れを定期的に行いながら使い込むことで、ツヤがでてさらに使いやすくなっていくそう。長く愛用するために、購入の際にはお手入れ方法も教えてもらいましょう。店内に並ぶつげ櫛はほとんどサンプル品で注文製作が基本となります。