自分らしい普段着物とのお付き合いを提案
虎ノ門ヒルズ駅から直結した虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー。その一角に現れるすっきりとした和モダンの空間が丁子屋です。スーツ姿の人が行き交うオフィス街の印象が強い虎ノ門ですが、実は老舗の集まる歴史ある街。丁子屋もそんな老舗のひとつなんです。古くは日本橋、そして明治35年(1902年)からはこの地に商いの場所を定め、街とともに歩んできました。
このビルが建つよりもはるか昔から、この場所で商いを続けてきたお店であることを物語るかのように、ビルのエントランスとは別の、通りに面した独立した入り口から店内へ。洋装と和装どちらでも使える上質な小物とともに、お店の名を冠したオリジナルの紬や帯、オノ・ヨーコ氏ゆかりの和装用つぼ折れコートといったストーリーある商品が並びます。店主が畳に座り、反物を広げながら装いの相談をする昔ながらの座売りスペースでは、和の商いの場を感じることができます。
「着物を楽しむ」とひとことで言っても、楽しみ方は人それぞれ。反物の織りや染め・柄から決めていくおあつらえから、家にあるものをどうにか着たいという相談まで、着物に心を寄せるお客様を主役に据えた間口の広い提案をしてくれるのが丁子屋。着物への馴染みのない方であっても安心です。
興味はあるけれど何をどうすればいいかわからない、まずは一度着てみたいという初心者の方ならば、リユース着物を手ごろな価格で販売する「あうとれっと&ヴィンテージ市」(月に1回程度開催)や独自のレンタルシステムが便利。家にある着物をどう活用すれば良いかといった相談にものってもらえます。自分で着られるようになりたい人には自分のペースでいつでも始められる着付け教室もあります。ライフステージの折々に記念撮影をしたいという方にはフォトプランも。
歴史ある専門店の広く深い知識があるからこそ、自由自在に、その人らしい着物との付き合い方の指南役となってくれます。
「着物は解けば一反の反物に戻るサステナブルな衣裳です。体型が変わってもご自身のサイズに仕立て直せますし、仕立て直しによってシミの箇所を目立たない場所にずらしたり、帯やコートなど別のものに蘇らせることも可能です。昔のシミであっても最新のシミ抜き剤なら落とせる場合もありますので、お気軽にぜひ一度相談していただきたいです」