すももや団扇、扇子を求め多くの参拝者が訪れる
毎年7月20日、東京都府中市にある大國魂神社で開催される「すもも祭」。その起源は源頼義・義家父子が、奥州安倍氏平定(前九年の役)の途中に、大國魂神社に戦勝祈願をしたところ、見事、戦に勝利し、凱旋の帰途でも戦勝御礼詣りをしたと伝わります。その際、神様へのお供え物の一つとしてすももを供え、境内にすもも市がたつようになったのが、すもも祭の始まりと言われています。
当日、神社では五穀豊穣・悪疫防除・厄除の信仰をもつ「からす団扇」「からす扇子」を頒布。この扇で扇ぐと、農作物の害虫は駆除、病人は平癒され、玄関先に飾ると災いが降りかかることを防いで、幸福が訪れると信じられています。参道には、すもも以外にも多数の露店が軒を連ね、賑わいます。