国宝を含む東洋の古美術コレクションを一挙に公開
住友家が蒐集した中国古代青銅器、中国や日本の書画、西洋絵画、近代陶磁器など、3,500件以上の美術品を京都(鹿ヶ谷)と東京(六本木)の2館で保存、研究、公開している泉屋博古館。その東京館リニューアルオープン記念館蔵名品展のパート3は、両館が所蔵する東洋美術の名品より、選りすぐりの約70件を展示。桃山~江戸時代に制作された豪華な香箱「蜻蛉枝垂桜蒔絵香箱」、南宋時代(13世紀)の「秋野牧牛図」(国宝)、中国・北魏時代(498年)の「弥勒仏立像」(重要文化財)など、国宝2件・重要文化財10件を含む普段は目にすることができない名品の数々が登場します。目に見えない「気」をどう表わすかを追求し続けた中国絵画、数寄者の心を伝える茶道具や香道具など、制作され、収集されたそれぞれの時代背景や文化に思いを馳せ、まなざしのドラマに溢れた東洋美術の世界に浸ってみては。