長らく未公開だった貴重な工芸品を展示
大倉集古館は、大倉美術館を前身とし、実業家である大倉喜八郎が自宅の一部を美術館として公開した現存する最古の私立美術館です。大倉氏は大倉財閥の設立者であり、日本・東洋の仏教美術、絵画、工芸品など幅広いジャンルの作品をコレクションしていましたが、大正12年(1923年)に発生した関東大震災により多くが災禍に見舞われました。その後、嫡子の大倉喜七郎からの寄贈品を加え、現在の大倉集古館の所蔵品となりました。
本展では、大倉財閥ゆかりの刀剣と中国の陶俑(中国唐代のお墓の副葬品)を中心に、中国の染織品、タイの美術品など、長らく未公開だった貴重な工芸品を展示しています。