五穀豊穣と子孫繁栄を祈願し神に奉納
旧正月にその年の五穀豊穣と子孫繁栄を祈願し神に奉納する行事「田遊び」。一年の稲作の作業内容を唱える言葉や歌、所作で田の神に奉納し、豊作を祈願する祭りで、板橋区では、「徳丸北野神社田遊び」と「赤塚諏訪神社田遊び」が国の重要無形民俗文化財に指定されています。徳丸北野神社の田遊びは、太鼓の音や唱え言葉の調子に合わせて、四方に向かって種をまく「種まき」、子供が扮する早乙女を一人ずつ順番に太鼓に乗せ、苗の成熟と子供の成長、子孫繁栄を祈願する「胴上げ」、そして、最後に太鼓の上に田遊びの用具一切を積み上げて、みんなで手を添えて五穀豊穣を祈る「稲むら積み」という流れ。こうした意味を知って鑑賞してみましょう。