江戸後期の陶工であり画家、木米の作品が一堂に
江戸時代後期の京都を代表する陶工・画家である文人、木米(もくべい)の没後190年の節目を記念した展覧会。彼は30代に中国の朱琰 (しゅえん) が書いた陶磁専門書『陶説』に出合い、本格的に陶芸に打ち込みました。制作した作品は煎茶器から茶の湯に用いる陶器「茶陶」まで、多岐にわたります。また、絵画 は50代後半から精力的に描きました。清らかで自由奔放であることを特徴とし、その多くは友人への贈り物とした山水図です。
本展では、当時の文人が憧れた木米の個性あふれる屈指の名品を一堂に展示します。また、「文人・木米と愉快な仲間たち」という切り口で、木米が友人たちへ宛てた書状などの展示も。さまざまな視点から、木米芸術の全貌に触れることができます。