直筆の日記や手紙から川端康成の新たな側面を伝える
大正から昭和にかけて活躍した近現代の日本文学界を代表する作家の一人で、1968年に日本人初のノーベル文学賞を受賞したことでも知られる川端康成は、今年で没後50年を迎えます。
東京都目黒区の駒場公園内にある日本近代文学館では、彼の日記、作品作りのためのノートや数々の手紙を通して、川端康成の新たな側面を伝える展覧会を開催中。特に、肉親を失った体験の中で、人とのつながりを追い求め、言葉をつむぎ続けた姿をクローズアップ。「若き日の体験―生い立ちと創作の原体験」がテーマの第一章、「小説の実験室―掌の小説と「文藝時代」」がテーマの第二章、「新進作家への眼差し」がテーマの第三章など、全七章にわけ、展示しています。