普段は一見さんお断りの花柳界を見られる年に一度の貴重なチャンス!
幕末に興った新橋花柳界。新橋は、芸の一流を街の目標に稽古を重ね、芸処となります。京、大坂の芸者の歌舞練場に倣って、大正14年に新橋芸者の晴れ舞台として建設されたのが、新橋演舞場。杮落としである新橋芸者の公演「東をどり」から、その歴史が始まりました。
普段は、“一見さんお断り”の花柳界ですが、年に一度、誰でも気軽に料亭の酒肴や芸者衆の踊りを楽しめる貴重な機会が「第九十七回東をどり」です。今回は、【東をどり 新橋 花の賑わい】 と題し、第一幕は「花の春月の秋」、第二幕は「一陽来復」がテーマ。長唄、清元、小唄、そして東をどり名物フィナーレと芸者衆がさまざまに踊ります。
賑わいの中にはお祭りがあり、身近な神事の本旨は神に降りて来て頂くもの。新橋芸者衆一同は疫病退散の願掛けて、楽しき祭りをつくります。芸者衆の唄と踊りが舞台にあり、幕間には料理と旨酒。東京を代表する5つの料亭が味を競う酒肴や、料亭厳選の日本酒やオリジナルの土産処まで。芸者と料亭がひとつになり、新橋演舞場が大料亭になる、東をどり。日本の綺麗な芸や粋がここに集います。