東京の年末を締めくくる歳の市
江戸の町では、12月に入るとさまざまな場所で門松、お正月飾り、しめ縄などの正月用品を販売する「歳の市」が立ちました。当時は、12月14・15日の富岡八幡宮からスタートし、17・18日は浅草寺、20・21日は神田明神と続き、最後は28日の薬研堀不動尊で締めくくりとなります。薬研堀不動尊の歳の市は一連の最後を飾ることから「納めの歳の市」と言われました。現在まで開催が続いている歳の市は、浅草寺の羽子板市と薬研堀不動尊の歳の市のみ。薬研堀不動尊では、昔と変わらず、注連飾りなど正月用品を販売します。
また、同時期に地元商店会が主催する大出庫市も開催。東日本橋エリアには問屋街があり、普段は業者向けに販売されている衣料品や靴、ハンドバッグ、日用雑貨などが格安で小売販売されます。