近現代鉄道絵画などの傑作150作品を公開
明治5年(1872年)に新橋~横浜間で開業した日本の鉄道は、今年で150周年を迎えます。そして、「美術」という言葉が初めて誕生したのも、同じく明治5年。
当展覧会では、鉄道と美術の150年の様相を、鉄道史や美術史、政治、社会、戦争、風俗など、さまざまな視点から読み解き、両者の関係を明らかにしていくもの。日本全国約40カ所から集めた、鉄道をテーマにした「鉄道美術」の名作など、約150作品を展示します。
特筆すべきは、近現代鉄道絵画の傑作が勢ぞろいしていること。アメリカから1854年に贈られた蒸気機関車の模型を表した画巻や、現代美術家・日比野克彦が2021年にデザインした電車のヘッドマークなど、興味深い作品が多々。鉄道錦絵を数多く手がけた歌川広重(三代)の代表作「横浜海岸鉄道蒸気車」など、美術史上名高い作品も展示されます。