古今東西の特色ある吹きガラスに注目
ドロドロに熔けた熱いガラスに息を吹き込み、風船のように膨らませて器を作る吹きガラス。直接、手で触れず、ガラスの温度や状態を丁寧に見定めながら、素早く器を成形する必要があり、ガラスという素材の性質を活かした、ガラスならではの技法といえます。
本展覧会では、そんな吹きガラスにフォーカス、2~3世紀に東地中海沿岸域で作られた「三連瓶」、16~17世紀にイタリアで作られた「レース・ガラス脚付鉢」など、古今東西の特色ある作品を展示します。
それに加え、現代のガラス作家や研究者とコラボレーションした研究成果も紹介。作り手目線で作品を見て、感じて、吹きガラスの魅力を再発見できます。
ガラス工芸史家の井上曉子さんによる講演会や学芸員による展示レクチャーなどのイベントも開催。