日本と朝鮮の漆工芸の魅力に迫る
日本と朝鮮の漆工芸を展示。日本の漆工芸には、柳宗悦が好んだ「漆絵」が描かれたものが数多くあります。中でも、岩手県を中心とする南部地方で生まれた「秀衡椀(ひでひらわん)」などの椀類は、とても優れたものとして高い評価を得ています。ほかにも、琉球漆器、一般の人々の慶事に使われていたものなど、幅広い種類が展示されます。
一方、朝鮮の漆工芸では花や鳥などの文様を象る「螺鈿(らでん)」が施された箱類が一際目を引きます。花や鳥などが光が当たると、気品に溢れた輝きを放ちます。
さらに、黒田辰秋や丸山太郎といった工芸作家の作品も公開し、当館が所蔵する漆工芸の魅力を伝えます。