東禅寺（東京・品川）（とうぜんじ／Tozenji Temple ）

開山を嶺南禪師、開基は宮崎の飫肥藩主伊東祐慶とする臨濟宗妙心寺派の古刹です。1610（慶長15）年の開創当初は江戸城外櫻田にあったものが、1636（寛永13）年に現在地に移転再建されました。以降、諸大名家の江戸での菩提寺として栄えますが、1859（安政6）年に英国公使宿館となると2回にわたる襲撃事件の舞台となり、一時不遇の時代を過ごしました。現在では、唯一現存する幕末の外国公使宿館として「奥書院-僊源亭及び裏庭」が国指定史跡となっています（非公開）。自然環境への取り組みも積極的で、開創400年を祈念して境内に45種2800本の植栽が行われたほか、例年秋には本堂内で「東禅寺 緑のコンサート」が実施されています。