江戸時代から続く伝統技法を守り続ける藍染工房
壷草苑(こそえん)は、綿糸等の糸染めから始まった村田染工が手掛ける藍染工房です。壷草苑は、東京都青梅市にて、阿波徳島産の天然藍を使い、昔ながらの化学薬品を使わない天然素材のみを使った「天然灰汁醗酵建」という伝統技法にこだわりながら、革新的な商品を次々と生み出しています。天然灰汁醗酵建は江戸時代から続く技法で、藍染の原料であるすくもに灰汁等の天然原料を加えて染料液を作るのが大きな特徴となっています。技法を継承する職人さんが減少する中、壷草苑では職人たちが気温や湿度で変化する「藍」と素手で対話しながら一点一点丁寧に染め上げています。
また、天然灰汁醗酵建だと天然原料しか使用しないので、環境にも人にも優しく、手荒れが起こりません。染め上げられた生地はジャパンブルーと呼ばれ、殺菌・抗菌作用やUVカット効果もあります。近年工房では、洋服やアクセサリーなどの新作アイテムを続々と発表しています。そうした商品は日本国内にとどまらず、海外からの注目も集めています。