385年以上の歴史を持つ日本唯一の江戸糸あやつり人形劇団
江戸時代の寛永12年(1635年)に旗揚げ以来、現在の十三代目結城孫三郎まで約4世紀にわたる歴史を持ち国の無形民俗文化財に指定されている「江戸糸あやつり人形」の劇団・結城座。日本には昔から手繰り、棒繰り、糸あやつり人形などのさまざまな動く人形芝居が行われていて、その中でも結城座は糸あやつり人形の系譜で代々伝統を継承してきました。手板と呼ばれる四角い操作板に約20本から多いもので50本ほどの糸が付き、その糸により人形を操作して芝居が創られています。人形をスムーズに歩かせるだけで数年の修業が必要とされる中、高い技術を受け継いだ人形遣いの手から織りなされる表現力豊かな人形のお芝居は見る者全てを魅了します。
「古典と新作の両輪」を指針に掲げ、江戸時代からの伝統を継承する古典公演から、シェイクスピアなど海外戯曲の翻訳や現代演劇の劇作家による書き下ろし作品まで、演目はさまざま。
大切に受け継がれる伝統芸能をじっくりと堪能できる場所へ、足を運んでみてください。