職人技が光る太鼓、神輿、祭礼用具の老舗
太鼓や神輿をはじめ、笛や神具など、祭りに関わる多くの商品を取り揃えています。太鼓づくりは、まず最良の素材を調達することから始まります。樹齢100年以上の大樹を切り、荒胴と呼ばれる太鼓の原型となる形に整形した後、3~5年ほどじっくりと乾燥させます。削って形状を整えた後、胴に皮を張る際には、長年培われてきた職人の経験と技で音の調整を重ね、宮本ならではの深みのある音を奏でる太鼓が完成します。
また、神輿は浅草神社の御本社神輿をはじめ、数多く手がけてきました。神輿の製作は、全体を統括する神輿師、木部を組み上げる木地師、屋根や台輪に漆塗を施す塗師、神輿を煌びやかに飾る錺金具(かざりかなぐ)を手がける錺師など、20種類にも及ぶ専門の職人が携わり、細部まで手間をかけてつくり上げられます。
伝統を受け継ぎながら、その時代の祭りやお客様のニーズにあった製品をつくるために、新しい製法や素材にも積極的に挑戦。2022年3月からは、自然との共生を願い、伝統工芸技術と間伐材を掛け合わせたサステナブルなプロダクト「森をつくる太鼓」の発売を開始。
また、一流のインストラクターから太鼓のレッスンを受けられるスクール「HIBIKUS(ヒビカス)」も運営。月2回・各回120分からレッスンに参加することができ、初心者から上級者まで、誰でも和太鼓を叩く爽快感を楽しむことができます。
世界中の太鼓や参考図書・資料を収集し、保存・公開する「太皷館」も運営(東京都台東区西浅草2-1-1-4F/10:00〜17:00/大人500円・子ども150円/月曜・火曜定休)。和太鼓はもちろん、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカなど世界各地の太鼓約800点を公開する太鼓の博物館です。