食器から文房具まで全国から漆器の名品が集まる専門店
歴史的な建造物が立ち並ぶ日本橋エリア。その中心とも言える日本橋の橋の目の前のビルに黒江屋はあります。その昔、日本橋通り町には3軒の漆器店があり「通り三軒」と呼ばれていました。黒江屋はその1軒として江戸時代は大名家に、明治以降は宮内庁にも漆器をお納めしてきた実績があります。黒江屋の店内には、各地の漆職人が丹精込めて作り上げた美しい漆器がずらり。北は青森県の「津軽塗」、南は宮崎県の「宮崎漆器」まで全国各地で作られた漆器に出会えます。
12代目ご当主の柏原孫左衛門さんに伺うと、漆器の魅力は「使えば使うほど、時間が経てば経つほど味わいや深みが出てくる点」「他の器よりも割れにくく、手入れさえすれば長く使える点」にあるとのこと。日本の伝統工芸品ということもあり、漆器は高級品と捉えられてしまいがちですが、他の素材でできた器にはない魅力が漆器には詰まっています。
また黒江屋では、食器やカトラリーだけでなく、漆を使った名刺入れや写真立て、ボールペンなど、デスク周りの製品も販売しています。いずれも普段の持ち物や部屋のインテリアに取り入れてみたくなるものばかり。時代や流行、お客様のニーズに合わせて、新しい漆商品を取り入れているそうです。