もちを薄く伸ばした皮に小豆あんを包んだもち菓子、大福もちのこと。もちの皮にゆでた赤えんどうを入れた豆大福、よもぎの葉を混ぜたもちを使った草大福などの種類もある。江戸時代に庶民の食べ物として親しまれていた鶉もち(うずらもち)が始まりで、丸くふっくらとした見た目が鳥の鶉に似ているとされ、こう呼ばれていた。鶉の腹がふくれた形であることや、腹持ちがいいことから、腹太もち(はらぶともち)との名もあった。ただ、当時の大福の中身のあんは塩味で、現在のように砂糖で甘く味つけたあんを用いるようになったのは18世紀末だといわれる。
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