Tokyo

11/21 (木)

とらや 赤坂店

創業 室町時代後期

いまの時代で一番おいしい和菓子をつくりたい

500年という歴史を持ち、「おいしい和菓子を喜んで召し上がって頂く」という経営理念のもと、時代に合わせたおいしさを追求する「とらや」。味や製法はもちろん、店舗のコンセプトや新製品開発に至るまで、あらゆる面で進化を続けています。

「和菓子はシンプルな原材料でつくられているので、良質な原材料を使うことはとても重要です。最良の原材料を安定的に確保するためにも、栽培が難しく希少な原材料は古くから契約栽培の体制をとり、生産者様と共に素材づくりに取り組んでいます。一方で、流通の発展で手に入るようになった素材や、果物の新しい品種など、時代の変化にも目を向けています」と黒川さん。

常に“より良い菓子づくり”を目指す「とらや」ですが、新商品の販売や、ロングセラー商品の改良に関しては、お客様の視点を大切にしています。

「大切なのはお客様がいま何を求めてくださっているか。それを常に自問し、昔から販売している菓子でも、さらなるおいしさを求め、改善しています。おいしい和菓子を、良いサービス、良いかたちでご提供することで、お客様に喜んでいただけることが、私たちの最大の喜びです」(同)

これからは、世界中に羊羹や和菓子の魅力を伝えたいと話す黒川さん。近年は、スポーツ競技の世界大会にて国内外の選手に羊羹を提供したり、英語も併記したSNSにて情報発信も行っています。

「Instagramのフォロワーは2~3割くらいが海外の方です。菓子の写真に興味を持っていただいたり、実際に召し上がっていただければ、世界中の方々からフィードバックを得られ、さらにおいしい和菓子をつくれるはずです」(同)

新しい赤坂店は、ギャラリーや御用場(菓子製造場)、菓寮(喫茶)も備えたモダンな4階建て。自然光や外の空気をふんだんに取り入れ、大きく開けた窓からは赤坂御用地の緑も望めます。虎屋菓寮では、あんみつやお汁粉などの甘味はもちろん、赤坂店だけで楽しめる限定メニュー、お食事も用意されています。外の景色を楽しみながら、食事やお茶の時間をのんびりと過ごしてみてはいかがでしょうか。

沿革History

室町時代後期に京都で創業した「とらや」。後陽成天皇のご在位中(1586〜1611年)より、御所の御用をつとめてきた和菓子の老舗です。明治の東京遷都の折、京都の店も残しつつ、東京に進出。現在は各地に直営店や有名百貨店内の店舗を持ち、パリにもお店を構えています。

伝統的な和菓子のおいしさを追求し続けながら、「あん」を気軽に楽しめる「トラヤあんスタンド」や、自然の中でどら焼きや大福など素朴な菓子を提供する「とらや工房」など新しいスタイルにも挑戦し、和菓子の新しい楽しみ方を広げています。

2018年、3年間に渡る建て替え期間を経て、赤坂店がリニューアルオープン。2020年には18代・黒川光晴さんが35歳で代表取締役社長に就任。またひとつ新たな時代を迎えています。

黒川光晴さん

虎屋 18代 代表取締役社長

とらやの和菓子の世界と季節を感じにいらしてください

赤坂店で販売している生菓子は、すべて店内でおつくりしています。明るい自然光のもと、出来立ての菓子の表情をじっくり楽しんでください。御用場はガラス越しに見ることができ、和菓子づくりの繊細な手作業を身近に感じていただけます。

注目のこの逸品Pickup

小倉羊羹「夜の梅」

大形5,616円/竹皮包3,024円/中形1,512円/小形292円

江戸時代の記録にも残る、とらやを代表する羊羹。小豆を煮て専用のあんをつくるところから3日間かけて完成します。18代・黒川さんも好きなお菓子を1つあげるならこちらだそう。「断面にほのかに見える小豆を夜の梅に喩えています。常温で長期保存でき美味しく召し上がっていただけます」

特製羊羹「千里の風」

中形1,944円/竹皮包3,888円

赤坂店限定の羊羹。「一日に千里往って千里還る」と言われ、とらやのシンボルでもある虎をモチーフにしています。2022年は寅年ということもあり、例年以上に人気です。白小豆などを使用した白煉羊羹と黒煉羊羹でつくられた虎斑(とらふ)模様は、職人が一つひとつ手作業で生み出しています。

季節の生菓子

各540円

季節感を感じられるのが生菓子。日本人の桜への想いを表現した「手折桜」(写真左上)や、草むらで光る蛍を緑のきんとんと琥珀糖で表現した「沢辺の螢」(写真右上)など、半月ごとに替わる6~7種類と、月替わりの赤坂店限定品が並びます。江戸時代から受け継がれている『菓子見本帳』の中から再現され販売されることも。

老舗概要Outline

住所 東京都港区赤坂4-9-22
アクセス 東京メトロ銀座線・丸ノ内線赤坂見附駅より7分
電話 03-3408-2331
営業時間 平日9:00~19:00、土日祝9:30~18:00
※虎屋菓寮は平日11:00~18:30(L.O.18:00)、土日祝11:00~17:30(L.O.17:00)
定休日 毎月6日(12月を除く)
支払い方法 現金・クレジットカード・電子マネー
外部リンク
公式ホームページ
予約可否 虎屋菓寮の席の予約は不可

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