榮太樓の歴史と魅力がぎっしり詰まった日本橋本店
日本橋のほど近くにある榮太樓總本鋪の日本橋本店。明るく広々とした店内には種類豊富な和菓子がずらりと並んでいます。こちらの店舗は買い物をするだけでなく、榮太樓の魅力をとことん楽しめる空間になっているのが特徴。実演コーナーでは職人によって金鍔などの生菓子がつくられ、和菓子カフェではあんみつやパフェなどのスイーツを味わうことができます。
「入口から入ってすぐのところに色が違う敷石が1枚埋め込まれているのに気づかれましたか? これは、榮太樓が日本橋に店を構えた当時からある御影石の敷石です。この敷石を囲う真鍮(しんちゅう)製の目地が当時の店の間口を表していて、この地からスタートした初心を忘れないよう刻まれたものです」
そう語るのは8代目ご当主の細田眞さん。そのほかにも店内の各所に和菓子づくりの道具や昔のお菓子の缶などが展示されています。
近年では幅広い層に和菓子を楽しんでもらいたいという思いから、多様なブランドを展開。日本橋本店では、「榮太樓總本鋪」「Ameya Eitaro(あめやえいたろう)」「にほんばしえいたろう」「からだにえいたろう」「東京PEASEN」という5つのブランドの商品を購入することができます。
「『Ameya Eitaro』は2007年に新宿伊勢丹と一緒につくったブランドです。それまでの定番商品だった飴を、チューブに入れてリップグロス風にしたり、カラフルな板状にしたりと、若い人たちにも喜んでいただけるよう工夫しました。かわいらしいパッケージが好評です。また、『からだにえいたろう』は、美味しいものを食べて心も体も元気になっていただきたいという思いから、健康にいいお菓子をコンセプトにつくったブランドです。血糖値が上がりにくい大福やアミノ酸を強化した羊羹など、さまざまな商品を開発しており、アスリートからも注目されています」
昔からずっと変わらないものと時代の先を行くもの、そのどちらも大切にしている榮太樓總本鋪。日本橋を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。