東京・浅草の宮本卯之助商店は、文久元年(1861年)創業の太鼓・神輿の老舗です。祭の華である神輿を一基作るには、およそ20の職人の技術が必要になります。木工、漆塗り、彫金——それぞれ別の道を極めた職人の手が集まって、ようやく一基が仕上がる。動画「五つの奥義」では、その技術を社内で受け継ぎながら、太鼓の文化を海外へ広げる取り組みまでが語られます。
動画の見どころ
全編9分20秒。この回には章立てのタイムスタンプが付いていないため、内容の流れで見どころをご紹介します。
- 神輿ができるまで——木工、漆塗り、彫金。約20種類の職人技が一基に集まっていく工程。
- 技術を社内で伝えるということ——外注に頼らず、職人の技術を社内で次の世代へ渡していく考え方。
- 音へのこだわり——太鼓は工芸品であると同時に楽器でもある、という二重性。
- 太鼓文化を世界へ——戦後の伝統芸能から生まれた新しい太鼓演奏の文化が、いま海外に広がっていること。
- 当主の言葉——先輩たちが伝えてきた伝統を今の時代に合わせて守り、新たな価値を生み出すことが使命である、という結び。
宮本卯之助商店の創業は何年か
創業は文久元年(1861年)。江戸時代の最末期にあたります。事業内容は神輿・山車・太鼓・祭礼具の製造販売で、祭と伝統芸能の保存と発展を使命として掲げてきました。本社は東京都台東区浅草6-1-15、西浅草店は東京都台東区西浅草2-1-1。取締役会長は宮本卯之助さん、代表取締役社長は宮本芳彦さんです。(出典:宮本卯之助商店公式サイト 会社概要/2026年9月24日確認)
神輿はなぜ20もの職人技を必要とするのか
神輿は、一つの工芸品というより複数の工芸の集合体です。屋根と胴を組む木工、全体を仕上げる漆塗り、金具を打ち出す彫金、房や紐をなう組紐——それぞれが独立した職種として成立する技術です。一基の神輿の中で、これらが同じ水準で揃わなければ形になりません。
動画で語られる「技術を社内で伝える」という選択は、この構造への答えでもあります。どれか一つの職種が途切れれば、神輿は作れなくなる。だから外に出さず、抱えて渡していく。
浅草という土地——祭礼具の職人が集まる町
浅草は、浅草寺の門前町として発展し、江戸有数の盛り場となった町です。浅草神社の例大祭「三社祭」をはじめ、祭礼が町の暮らしに深く根づいてきました。祭が盛んな土地には、神輿・太鼓・提灯・半纏といった祭礼具を作る職人が自然と集まります。宮本卯之助商店が浅草に店を構え続けているのは、需要と技術の両方がこの町にあったからです。
同じ浅草の老舗では、あわぜんざいの梅園もこの連載で紹介しています。
買う・訪ねる
- 公式サイト:宮本卯之助商店
- お取り寄せ:老舗通販.net の宮本卯之助商店のページ
- 文字でも詳しく:agataJapan.tokyo の宮本卯之助商店
- 本社:東京都台東区浅草6-1-15/西浅草店:東京都台東区西浅草2-1-1(営業時間は公式サイトでご確認ください)
- エリアで探す:東京都の老舗/連載一覧:動画で見る日本の老舗
老舗フェスティバル2026 by agataJapan
日本橋の老舗が集まる一日、「老舗フェスティバル2026 by agataJapan」を開催します。東都のれん会をはじめ全国の老舗の逸品が並ぶマルシェ、伝統工芸のワークショップ、酒蔵の飲み比べ、当主が登壇する老舗サミット、特設ステージでのパフォーマンスなど。会場は福徳神社に隣接する福徳の森です。
- 日時:2026年10月3日(土)10:00〜18:00
- 会場:福徳の森・仲通り周辺(東京都中央区日本橋室町2-5-10)
- 詳細:老舗フェスティバル2026 特設ページ
- チケット:老舗通販.net の特設ページ
よくある質問
宮本卯之助商店の創業は何年ですか?
文久元年(1861年)の創業です。東京・浅草で神輿・山車・太鼓・祭礼具の製造販売を手がけています。
神輿を作るのにどれくらいの職人が関わるのですか?
およそ20種類の職人技術が必要とされます。木工、漆塗り、彫金など、それぞれ別の職種の技が一基の神輿に集まります。
店はどこにありますか?
本社は東京都台東区浅草6-1-15、西浅草店は東京都台東区西浅草2-1-1です。
チャンネル「日本の老舗」について
この動画は、スターマーク株式会社が運営するYouTubeチャンネル「日本の老舗」の連載「五つの奥義(The Five Inner Secrets)」の一本です。ナレーションはセイン・カミユさんが務めています。
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