老舗フェスティバル2022 オンライン限定配信「老舗サミット」の動画サムネイル

老舗の日|老舗サミット2022で当主が語る伝統とイノベーション【動画】

2022年10月20日、「老舗の日」に渋谷ストリームで開かれた『老舗フェスティバル2022 by agataJapan』。その朝9時から、会場の開幕を待つように配信されたのが「老舗サミット」です。東京の老舗の旦那・若旦那・女将・若女将が一堂に集まり、「伝統とイノベーション」をテーマに語り合ったオンライン限定のパネルディスカッションでした。

アーカイブは3時間13分。一本の動画としては長いのですが、ここには「守るために変える」という老舗共通の課題が、当事者の言葉で積み重なっています。この記事では、配信の進行と、その背景にある「老舗の日」の由来、日本が老舗大国と呼ばれる根拠、そして同じ日に渋谷へ集まった老舗たちを整理しました。

老舗フェスティバル2022 オンライン限定配信「老舗サミット」(チャンネル「日本の老舗」/ 2022年10月21日公開(日本時間)・3時間13分40秒)

この配信の見どころはどこか

この動画には章立てのタイムスタンプが付いていません。そのため、agataJapanの告知ページと動画概要欄に残る公式の進行表にもとづいて流れを整理しました。動画内の個別の発言は書き起こしていません。

  • 9:00〜12:00 パネルディスカッション — 東京の老舗のご当主たちが登壇し、「伝統とイノベーション」について議論する3時間
  • 12:00〜13:00 懇親会 — 旦那・若旦那・女将・若女将が顔を合わせるレセプション。業種の違う老舗同士が横でつながる場
  • 11:00 老舗フェスティバル2022 開幕 — 配信の途中で、渋谷ストリームの会場がオープン

出典:agataJapan「老舗フェスティバル2022」告知ページ、および動画概要欄。確認日 2026年11月5日。

なぜ10月20日が「老舗の日」なのか

由来はえびす講(恵比寿講)です。商売の神様として親しまれる恵比寿様を祀り、1年の無事への感謝と商売繁盛を祈る庶民信仰の年中行事で、主に10月20日に行われてきました。月遅れでつとめる地域では11月20日、土地によっては1月20日にも行い、旧暦1月のものを「商人えびす」、10月のものを「百姓えびす」と呼び分ける例もあります。

東日本では家の中で恵比寿様に食べ物を供えるのが中心で、財布や小銭、そろばんを供える地域もありました。西日本では漁業や商業の神として集団で祀られることが多く、商業振興を目的に始まった市もあります。日本橋のべったら市のように、えびす講に合わせて数百軒の露店が並ぶ市は今も続いています。

この日を「老舗の日」として定めたのは、老舗通販.netを運営する当社・スターマーク株式会社です。一般社団法人 日本記念日協会に認定・登録されています。商売の神様の日に、商売を100年以上続けてきた店を見直す——それが記念日の趣旨です。

出典:Wikipedia「えびす講」、記念日解説サイト(bestcalendar・雑学ネタ帳)の「老舗の日」項。確認日 2026年11月5日。

日本はなぜ「老舗大国」と呼ばれるのか

サミットの前提にあるのは、日本に老舗が異様に多いという事実です。数字で確かめておきます。

帝国データバンクの「全国『老舗企業』分析調査(2025年)」によれば、業歴100年を超える企業は4万6,708社。全企業に占める割合(老舗出現率)は3.11%で、調査として初めて3%を超えました(2025年12月時点)。業種の内訳は製造業24.4%、小売業22.2%、卸売業21.2%で、この3業種で約7割を占めます。

細かく見ると際立つのが酒です。細分類別の老舗出現率では清酒製造業が91.9%と突出しています。いま営業している日本酒の蔵の9割以上が、100年以上続く老舗だということになります。都道府県別の出現率は京都府の5.45%が最も高く、山形県・新潟県が続きます。東京都は2.32%、大阪府は2.30%で全国平均を下回ります。

国際比較では、日経BPコンサルティング「周年事業ラボ」の「世界の長寿企業ランキング」(2019年10月調査・2020年4月発表)があります。創業100年以上の企業は日本が3万3,076社で世界1位、世界全体の41.3%を占めました。創業200年以上は1,340社で、こちらは世界全体の65%。いずれも2位は米国です(100年以上24.4%、200年以上11.6%)。2022年の告知ページにある「全国に33,000以上あると言われる100年企業」という表現は、この調査の水準と一致します。

出典:帝国データバンク「全国『老舗企業』分析調査(2025年)」、日経BPコンサルティング 周年事業ラボ「世界の長寿企業ランキング」。確認日 2026年11月5日。

老舗フェスティバル2022 はどんな催しだったか

  • 開催日 2022年10月20日(木)
  • 会場 渋谷ストリーム(東京都渋谷区渋谷3-21-3)。1F稲荷橋広場と1F The Room COFFEE & BAR
  • 入場料 無料
  • 内容 老舗マルシェ(和菓子・手ぬぐいなどの工芸品の販売)、和菓子の老舗・塩瀬総本家とのコラボまんじゅう、全国11の酒蔵の日本酒飲み比べ、DJ・沖野修也氏のライブステージ、オンライン限定「老舗サミット」
  • 後援 東京都中央区 / 協力 東都のれん会、江戸東京ブランド協会

※開催時間は、agataJapanの告知ページが11:00〜23:00、動画概要欄が11:00〜22:00と食い違っています。どちらかに決められなかったため、両方を併記しておきます。

会場となった渋谷ストリームは、2018年9月13日に開業した複合施設です。渋谷川沿いの稲荷橋広場という開けた場所にマルシェを置き、通りがかりの人がそのまま老舗の品に触れられる作りでした。「文化の交差点」をつくるという、agataJapanのイベントの考え方がよく出た回だといえます。

同じ日に渋谷へ集まった11の酒蔵

老舗サミットが「言葉」で伝統と革新を語る場だったのに対し、会場では11の蔵の酒が実際に並びました。上で見た「清酒製造業の老舗出現率91.9%」が、そのまま形になった顔ぶれです。agataJapanでその後ご当主に話を聞けた蔵には、記事へのリンクを添えました。

酒蔵所在agataJapanの記事・ページ老舗通販.net
秋田清酒(出羽鶴・刈穂)秋田県創業1865年、六代目が語る出羽鶴
大里酒造(黒田武士)福岡県—大里酒造
滝澤酒造(菊泉)埼玉県創業1863年、六代目が語る滝澤酒造
天領酒造岐阜県[老舗ニュース]試飲販売の案内天領酒造
豊島屋本店(金婚)東京都創業1596年、十六代目が語る豊島屋本店
八戸酒類青森県——
藤井酒造(龍勢)広島県[老舗ニュース]竹原の催しに合わせた限定開放藤井酒造
松井酒造(神蔵)京都府創業1726年、十五代目が語る松井酒造
松波酒造(大江山)石川県創業1868年、若女将が語る取扱は時期により変わります
八木酒造部(山丹正宗)愛媛県創業1831年、今治の蔵が語る八木酒造部
与謝娘酒造京都府与謝娘酒造の老舗ページ与謝娘酒造

コラボまんじゅうを出した塩瀬総本家は、創業1349年、志ほせ饅頭で知られる和菓子の老舗です(三十五代目が語る記事/老舗通販.netの取扱)。

酒蔵の一覧はagataJapan「老舗フェスティバル2022」告知ページの記載どおりです。老舗通販.netの取扱は2026年11月5日に各コレクションを確認しました。松波酒造のコレクションはこの日の時点で掲載商品が0件でした。

東京の老舗が横でつながる「東都のれん会」

このサミットに登壇した「東京の老舗のご当主たち」の背景にあるのが、老舗同士の集まりです。協力団体に名を連ねた東都のれん会は、東京(江戸)の老舗が加盟する団体で、公式サイトでは全53軒を紹介する『江戸老舗帖』を出しています。加盟店には吉徳、榮太樓總本鋪、にんべん、かんだやぶそばなどが並びます(公式サイト norenkai.net で確認。確認日 2026年11月5日)。

※東都のれん会の設立年は公式サイトで確認できなかったため、この記事では書きません。もう一つの協力団体である江戸東京ブランド協会についても、確認できた一次情報がないため、告知に協力として記載されていた事実のみを記しています。

業種の違う老舗が同じ会に属し、年に一度こうして一堂に集まる。これは老舗の世界ならではの構造で、「伝統とイノベーション」が一社の工夫ではなく、互いを見ながらの試行錯誤として進むことの土台になっています。agataJapanのチャンネルでは、この問いをその後もご当主インタビューのシリーズとして続けています。

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老舗フェスティバル2026 へのご来場、ありがとうございました

2026年10月3日に開催した『老舗フェスティバル2026 by agataJapan』は、おかげさまで無事に幕を閉じました。ご来場いただいた方、出展いただいた老舗の皆さまに御礼申し上げます。当日の限定逸品の一部は、ご来場御礼のお知らせのとおり老舗通販.netでお取り寄せいただけるようになりました。

2022年のサミットの日に酒を並べた蔵のうち、豊島屋本店・滝澤酒造・八木酒造部は、2026年の老舗フェスティバル特集にも品を寄せています(老舗通販.netの「老舗フェスティバル2026」コレクションで確認。確認日 2026年11月5日)。4年を隔てて同じ顔が並ぶのも、老舗の催しらしいところです。

100年続く老舗の品を、お取り寄せで

「老舗通販.net」は、3代100年以上続く老舗だけが参加する通販サイトです。2010年の開設以来、全国の老舗の品を扱ってきました。遠方でお店に足を運べない方も、ここから取り寄せられます。

老舗通販.net で老舗の品を探す

動画を見る・チャンネルを登録する

この配信は、YouTubeチャンネル「日本の老舗」で公開されています。老舗フェスティバルのセミナー・サミットのアーカイブや、ご当主インタビューの長尺回がまとまっているチャンネルです。あわせて「agataJapan」でも、江戸東京の老舗を訪ね歩く回を公開しています。

老舗の魅力を伝えるお手伝いをしています

スターマーク株式会社は、agataJapan・老舗通販.net・老舗フェスティバルを通じて、日本の老舗が受け継いできたものを次の世代と世界へ橋渡しする仕事をしています。自社の歴史や商品の魅力をどう伝えるか、ご相談は下記のフォームからお寄せください。

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よくある質問

10月20日の「老舗の日」はなぜこの日なのですか?

商売の神様である恵比寿様を祀る年中行事「えびす講(恵比寿講)」が主に10月20日に行われてきたことにちなみます。老舗通販.netを運営するスターマーク株式会社が制定し、一般社団法人 日本記念日協会に認定・登録されています。

「老舗サミット2022」ではどんなことが話されたのですか?

agataJapanの告知によれば、東京の老舗のご当主たちが登壇し「伝統とイノベーション」をテーマに9:00から12:00までパネルディスカッションを行い、続いて12:00から13:00まで旦那・若旦那・女将・若女将の懇親会が開かれました。動画には章立てのタイムスタンプが付いていないため、個別の発言内容はアーカイブ(3時間13分40秒)でご確認ください。

日本には100年以上続く企業がどれくらいあるのですか?

帝国データバンクの「全国『老舗企業』分析調査(2025年)」では、業歴100年を超える企業は4万6,708社、全企業に占める割合は3.11%でした(2025年12月時点)。国際比較では、日経BPコンサルティングの2019年10月調査で創業100年以上が3万3,076社と世界1位、創業200年以上は1,340社で世界全体の65%を占めました。

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