東京・神田。慶長元年(1596年)、鎌倉河岸で初代・豊島屋十右衛門が酒屋兼居酒屋を開いたのが、豊島屋本店のはじまりです。400年以上にわたって日本酒の醸造と販売を続けてきた、東京最古の酒舗にあたります。
YouTubeチャンネル「日本の老舗」では、十六代目ご当主・吉村俊之氏に、店の歴史と経営、そして日本酒をどう世界へ届けるかをうかがいました。3本の動画で、豊島屋本店の400年をご紹介します。
動画①「元祖“居酒屋”」— 五つの奥義
番組「五つの奥義」で、吉村氏が挙げた5つはこちらです。
- 奥義一:不易流行
- 奥義二:四世紀続く、酒への情熱
- 奥義三:お客様第一、信用第一
- 奥義四:江戸の粋を復活
- 奥義五:日本酒の魅力を世界へ
動画②「伝統はイノベーションの連続」— 十六代目ご当主インタビュー
CICライブで収録した、十六代目ご当主・吉村俊之氏へのロングインタビューです。
動画③ 豊島屋酒造の酒蔵見学
東京最古の酒舗の酒づくりを担う、東村山の豊島屋酒造をたずねた回です。
豊島屋本店とは — 創業1596年、江戸の居酒屋のはじまり
初代・豊島屋十右衛門は、上方から届く「下り酒」を手頃な値段で売りました。そのつまみとして出した豆腐田楽が名物となり、これが「居酒屋」のはじまりのひとつと伝えられています。酒屋の店先で飲ませる、という江戸の飲み方をつくった店です。
さらに十右衛門が醸造を始めた白酒は、江戸中で評判になりました。雛祭りの前に、1日だけ白酒のみを売る日を設けると、店先を矢来(囲い)で守り、櫓に人を置いて客をさばかなければならないほどの人出になったと伝わります。江戸後期・天保年間の『江戸名所図会』にも、夜が明けきらないうちから白酒を求めて人がごった返す様子が描かれています。
明治中期からは清酒の醸造も開始。代表銘柄「金婚」は、明治天皇のご成婚25周年を祝して名づけられたもので、明治神宮と神田明神に唯一のお神酒として納められている、東京を代表する地酒です。
江戸の酒屋が、なぜ居酒屋になったのか
江戸の町は単身の男性が多く、外で食べて飲む文化が育ちました。酒屋が升で量り売りをし、その場で飲ませ、簡単な肴を添える。豊島屋本店の豆腐田楽は、その代表例です。安く早く、気のきいたつまみで一杯やる——いまの居酒屋の原型が、神田の酒屋の店先にありました。
白酒が雛祭りの前に殺到するほど売れたことも、江戸の人々が季節の行事と酒を強く結びつけていたことを示しています。年に一度の白酒、神社に納める御神酒、祝いの席の「金婚」。この店の商品は、どれも江戸から続く暮らしの節目に置かれてきました。
豊島屋本店の品を買う・訪ねる
- 豊島屋本店 公式サイト:https://www.toshimaya.co.jp/
- 本店:東京都千代田区神田猿楽町1-5-1
- 「金婚」などの商品を見る(老舗通販.net):https://shinisetsuhan.net/collections/toshimaya
(店舗の営業情報は変わることがあります。訪問前に公式サイトでご確認ください。2026年9月24日確認)
豊島屋本店は「老舗フェスティバル2026」に出展します
豊島屋本店は、2026年10月3日(土)に東京・日本橋で開催される「老舗フェスティバル2026 by agataJapan」に、東都のれん会の一員として出展します。
- 日時:2026年10月3日(土)10:00〜18:00(予定)
- 会場:福徳の森・仲通り周辺(東京都中央区日本橋室町2-5-10)
- 主催:スターマーク株式会社(老舗フェスティバル実行委員会)
- 内容:老舗・ご当地マルシェ、日本酒・クラフト酒の飲み比べ、老舗サミット、三井本館見学会、ステージ、着物体験ほか
神田から日本橋へは歩いて行ける距離です。動画で見た400年の話を、当日は造り手から直接どうぞ。
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3代100年続いてきた秘訣を当主にうかがうインタビュー番組です。
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