江戸鼈甲屋の動画サムネイル

江戸鼈甲屋|創業1802年、唯一無二の鼈甲細工を七代目が語る【動画】

亀戸天神や東京スカイツリーを訪れる人で賑わう東京・亀戸。その街の一角に、経済産業省指定の伝統的工芸品「江戸べっ甲」の専門店江戸鼈甲屋(えどべっこうや)があります。享和2年(1802年)、日本橋馬喰町に「石川べっ甲製作所」として始まり、220年あまり、売り手ではなくつくり手として歴史を紡いできました。

鼈甲は重ねる甲羅の種類によって柄が変わるため、出来上がった商品は常に唯一無二。つくり方は毎回が一回勝負で、経験がものを言います。YouTubeチャンネル「日本の老舗」の【五つの奥義】シリーズでは、7代目ご当主の石川浩太郎さんが、伝統と革新は裏表一体だという考えを語っています。

世界に同じ柄はない!『江戸鼈甲屋』(YouTubeチャンネル「日本の老舗」)

公開日:2022年12月3日/再生時間:11分23秒/ナレーション:セイン・カミュ

動画①の見どころ

  • 「世界に同じ柄はない」——何枚もの鼈甲を重ねる工程と、柄が一点物になる理由
  • 伝統を継承するには確固たる信念が必要だという考え
  • 新しい製品をつくることで、新たな技術や知識が生まれるという循環
  • 材料の特性と、技術を経験でしか習得できないということ
  • 職人としての技術と、商人としての顧客への責任——その両方を持つということ
  • 代々受け継がれてきた技術や知識を、次の世代にどう伝えるか

※この回の概要欄には章立てのタイムスタンプがないため、見どころを箇条書きで示しています。

動画② 【江戸東京ブランド巡り 第1回】江戸鼈甲の歴史と、暮らしのなかの鼈甲

【江戸東京ブランド巡りー江戸のスゴ技、うまいもの教えます】第1回 石川べっ甲製作所 七代目 石川浩太郎/再生時間:29分40秒/公開:2021年12月9日

この動画は、一般社団法人江戸東京ブランド協会が主催し、東京都が後援、スターマーク株式会社が企画したシリーズ「江戸東京ブランド巡り——江戸のスゴ技、うまいもの教えます」の一本です(日本橋のコミュニティ「日本橋LOOP」のアクティビティとしてオンラインで配信されました)。江戸開府から400年以上の歴史を持つ「江戸東京」には、歴史に裏打ちされた工芸や匠の技、食文化が数多くありますが、後継者不足や発信力不足から衰退が危惧されています。100年後の未来を見据えて設立された江戸東京ブランド協会の「老舗の旦那衆」が、知られていないすごい技と、知って嬉しいうまいものを自ら語るという企画です。

シリーズの第1回を務めたのが、石川べっ甲製作所の七代目・石川浩太郎さんでした。概要欄は当時を「創業220年を迎えた江戸鼈甲の老舗」と紹介しています(2021年時点)。江戸鼈甲の歴史から製作過程、そして暮らしのなかでの使い方までを、当主自身が通して語る回です。

この回も章立て(チャプター)が設定されていないため、概要欄の案内にそって話題を整理しました。

  • 江戸鼈甲の歴史——江戸でこの細工が根づいた経緯
  • 製作過程——甲を貼り合わせて形にしていく手順
  • 暮らしの中の江戸鼈甲——身につける道具としての鼈甲

江戸鼈甲屋とは——創業は何年か

享和2年(1802年)、日本橋馬喰町に江戸鼈甲を用いた和装小物をつくる会社「石川べっ甲製作所」を設立したのが始まりです。売り手ではなくつくり手として出発し、問屋からの受注生産を中心に220年の歴史を重ねてきました。

6代目・石川英雄氏は、鼈甲業界で唯一「現代の名工」に選ばれた伝統工芸士。息子の石川浩太郎さんが7代目を受け継いだのは平成15年(2003年)。そして平成23年(2011年)、亀戸に石川べっ甲製作所の直営店「江戸鼈甲屋」をオープンしました。製作は、店舗から徒歩10分ほどの距離にある石川べっ甲製作所で行われています。

鼈甲商品への想いは販売方法にも表れています。江戸鼈甲屋では卸売業者や小売店を通さず、つくり手が客と直接つながるかたちをとっています。これは浩太郎さんの代から始めたこと。「鼈甲にかける思いや完成までのプロセスをつくり手から直接伝えて、納得して買ってもらいたい」という考えからです。(出典:agataJapan.tokyo「江戸鼈甲屋」、2026年9月27日確認)

店内のしつらえにも工夫があります。輪島塗りや江戸組子が施されたカウンターテーブル、漆喰で塗られた壁、そして「お店が1000年続くように」という願いのもとに設置された屋久杉の大きな柱型ショーウィンドウ。さまざまな伝統工芸に関心を持ってもらいたいという想いが込められています。

鼈甲とは何か——素材と、材料が輸入できなくなった事情

鼈甲とは、カリブ海やインド洋の海域に生息するウミガメ「タイマイ」の甲羅を加工してつくられたものです。1枚の厚さが非常に薄いため、つくる際は何枚もの鼈甲を重ねます。重ねる鼈甲の種類によって柄に違いが生まれるので、出来上がった商品は常に一点物になります。

日本の鼈甲細工は飛鳥・奈良時代にさかのぼるとされ、江戸時代には鎖国期の長崎から技術が伝来。大奥文化のなかで櫛やかんざしなどの装飾品として発展しました。江戸べっ甲は昭和57年に東京都指定伝統工芸品となり、平成27年(2015年)6月18日に経済産業省指定の伝統的工芸品に指定されています。

一方で、素材の確保は業界共通の課題です。日本は1980年にワシントン条約を批准しましたが、タイマイについては留保措置をとっていました。1994年にこの留保を撤回したことで、原材料の輸入は完全に止まりました。いま国内で使われる鼈甲は、それ以前に輸入された在庫が中心です。だからこそ「一つひとつの工程を大切につくり上げていく」という言葉には重みがあります。(出典:東京鼈甲組合連合会「江戸べっ甲について」、2026年9月27日確認)

何が名物か——鼈甲時計と一点物のアクセサリー

  • 鼈甲時計……文字盤の周りやバンドに鼈甲を用いた時計。6代目・石川英雄氏が最初に着手。プラスチックの時計より軽く、装着時の重さをほとんど感じない。バンドは時間をかけて腕に馴染むため、つける機会が多いほど心地よさが増す。鼈甲は動物性の素材なので、金属アレルギーの人でも使える
  • 鼈甲フレームの眼鏡……唯一無二の柄を楽しめる一点物
  • べっ甲茨布(いばりふ)耳かき……耳を傷つけづらい形状。老舗通販.netでも扱いのある人気商品
  • べっ甲茨布ピンブローチ……トイプードル、トンボなど、モチーフのバリエーションがある
  • オーダーメイド……つくり手が直接要望を聞いてから製作。使用する鼈甲の種類や部位、要望によって工程も細かく変わる

「すべてはひとつとして同じものができない鼈甲商品でお客様を後悔させないためです」と石川浩太郎さん。自分へのご褒美に、または大切な人への贈り物にどうぞ。

買う・訪ねる

※営業時間・定休日は公式サイトの記載にもとづきます(2026年9月27日確認)。agataJapan.tokyoの掲載内容(10:00〜19:00/毎週火曜定休)とは異なるため、ご来店前に店舗へご確認ください。

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老舗フェスティバル2026で全国の老舗に会える

agataJapanでは毎年、日本が世界に誇る老舗の技術と文化に触れられるイベント「老舗フェスティバル by agataJapan」を開催しています。2026年は日本橋で開催します。

  • 日時:2026年10月3日(土)10:00〜18:00(予定)
  • 会場:福徳の森・仲通り周辺(東京都中央区日本橋室町2-5-10)
  • 入場:無料(飲食・セミナーなどは別途費用)
  • 内容:老舗・ご当地マルシェ、伝統工芸ワークショップ、全国の酒蔵による日本酒の飲み比べ、老舗サミット、ステージパフォーマンスほか
  • 詳細:老舗フェスティバル2026 by agataJapan
  • チケット・特設ページ:老舗通販.net 老舗フェスティバル2026特設ページ

会場に隣接する福徳神社は、古くから商売繁盛の祈願で親しまれてきた神社です。老舗の逸品を手に取りながら、日本橋の歴史と文化に親しむ一日をお過ごしください。

YouTubeチャンネル「日本の老舗」

この動画を公開しているYouTubeチャンネル「日本の老舗」では、創業100年を超える老舗の当主に、老舗を老舗たらしめる「五つの奥義」を語ってもらうインタビューシリーズを配信しています。ほかの回は動画で見る日本の老舗からご覧ください。

老舗のブランディング・販路開拓のご相談

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