東京に酒蔵があると聞いて驚く人は少なくありません。新宿から西へ約1時間半、多摩川の上流・青梅市沢井に、元禄15年(1702年)創業の蔵元小澤酒造があります。代表銘柄は「澤乃井」。キレのある辛口が特徴で、東京の地酒として親しまれてきました。
YouTubeチャンネル「日本の老舗」の【五つの奥義】シリーズでは、当主が「あえて澤乃井を選ぶ」理由と、酒造りにおいて自然に寄り添うということを語っています。動画とあわせて、蔵の沿革と東京の酒造りの背景を整理しました。
公開日:2023年8月26日/再生時間:9分45秒/ナレーション:セイン・カミュ
動画の見どころ
- 酒造りが神事としての性質を持つということ——その伝統と精神を現代にどう受け継ぐか
- 天候や原料の違いによって毎年条件が変わる。「再現性の難しさ」がやりがいを生むという話
- 「全てが杓子定規ではいかない」酒造りの難しさと面白さ
- 地域の自然環境と水源を守ることが、蔵の使命だという考え
- 酒は人と人を結びつけるコミュニケーションツールでもあるという視点
- 「あえて澤乃井を選ぶ」とはどういうことか——当主が酒を通して目指す世界
※この回の概要欄には章立てのタイムスタンプがないため、見どころを箇条書きで示しています。
小澤酒造とは——創業は何年か
創業は元禄15年(1702年)。この年の古文書に記録があることから、小澤酒造は創業年としています。所在地は東京都青梅市沢井2-770。銘柄「澤乃井」の名は、沢井の旧地名「澤井村」に由来します。
現在の当主は23代目・小澤幹夫さん。1992年に22代目・小澤順一郎氏が当主を継承し、その後を受け継ぎました。300年以上、同じ土地で酒を醸し続けてきた蔵です。(出典:Wikipedia「小澤酒造」、おうめ観光ガイド、2026年9月27日確認)
江戸時代から続く伝統的な製法で、手間をかけてつくっているのが小澤酒造の姿勢です。大切にしているのは自然に寄り添うこと。気候も原料も毎年違うなかで同じ味に近づけていく——その再現性の難しさが、酒造りの難しさであり、やりがいでもあるといいます。
東京で酒を造るということ——二つの仕込み水
日本酒は成分の8割前後が水です。仕込み水の性質が味を大きく左右するため、蔵は水のある場所に立ちます。小澤酒造が使うのは二つの水源で、ひとつは敷地内の岩盤を横に掘り進んだ洞窟の奥から湧き出す中硬水、もうひとつは約4km離れた山奥の井戸から採れる軟水です。硬度の違う二つの水を使い分けられるのが、この蔵の地形的な強みといえます。(出典:Wikipedia「小澤酒造」、2026年9月27日確認)
青梅市沢井は多摩川の上流にあたり、御岳渓谷の清流と奥多摩の山々に囲まれた土地です。動画で当主が「地域の自然環境や水源を守ること」を蔵の使命として語るのは、水がそのまま酒の品質であることを知っているからでしょう。多摩地域には小澤酒造のほかにも江戸期から続く蔵が点在しており、東京の地酒をめぐる楽しみがあります。
何が名物か——澤乃井の定番酒
- 澤乃井 純米大辛口……「キレのある辛口」という澤乃井らしさが最もわかりやすい一本
- 澤乃井 特別純米……食事に寄り添う定番の純米酒
- 澤乃井 生酛純米吟醸 東京蔵人……昔ながらの生酛(きもと)造りによる一本。東京の蔵人が醸すという名のとおり、地酒としての性格が強い
- 澤乃井 純米本地酒……地元の米と水で醸す「本地酒」
- 季節限定酒……「純米 ひやおろし 元禄蔵熟成」など、蔵の季節ごとの顔
※取り扱い商品は時期によって変わります。最新の品揃えは老舗通販.netと公式サイトでご確認ください。(2026年9月27日確認)
訪ねる——酒蔵見学と清流ガーデン澤乃井園
小澤酒造では酒蔵見学を随時受け付けており、見学の最後には澤乃井の季節の酒のきき酒も楽しめます(車を運転する方の試飲はできません)。蔵の向かいには清流ガーデン澤乃井園があり、多摩川を眺めるテラスで澤乃井の酒と軽食を楽しめます。園は10:00〜17:00、月曜休園(祝日の場合は翌火曜)、軽食は11:00〜16:00の提供です。関連施設として料亭、美術館、バーベキュー場も運営しています。
最寄駅はJR青梅線・沢井駅。青梅駅から13分ほどです。(出典:おうめ観光ガイド「小澤酒造 小澤幹夫さん」、2026年9月27日確認。営業情報は変更される場合があるため、お出かけ前に公式サイトでご確認ください)
買う・訪ねる
- 老舗通販.net:小澤酒造(澤乃井)の商品一覧
- 蔵:〒198-0172 東京都青梅市沢井2-770
- 公式サイト:澤乃井 小澤酒造株式会社
- agataJapan.tokyoの関連ページ:清流ガーデン澤乃井園/“酒サムライ”あおい有紀さんと巡る 東京の老舗酒蔵ツアー
- エリアで探す:東京都の老舗
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老舗フェスティバル2026で全国の老舗に会える
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- 日時:2026年10月3日(土)10:00〜18:00(予定)
- 会場:福徳の森・仲通り周辺(東京都中央区日本橋室町2-5-10)
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- チケット・特設ページ:老舗通販.net 老舗フェスティバル2026特設ページ
会場に隣接する福徳神社は、古くから商売繁盛の祈願で親しまれてきた神社です。老舗の逸品を手に取りながら、日本橋の歴史と文化に親しむ一日をお過ごしください。
YouTubeチャンネル「日本の老舗」
この動画を公開しているYouTubeチャンネル「日本の老舗」では、創業100年を超える老舗の当主に、老舗を老舗たらしめる「五つの奥義」を語ってもらうインタビューシリーズを配信しています。ほかの回は動画で見る日本の老舗からご覧ください。
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