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寿美屋|創業1873年、五日市の乾麺と手打ち蕎麦を四代目が語る【動画】

JR五日市線の終点・武蔵五日市駅を降りると、のどかな風景が広がります。駅前を東西に走る檜原街道沿いに、白壁とどっしりとした木材を組み合わせた田舎家風の門構えが見えてきます。寿美屋と、その食事処「寿庵 忠左衛門」。明治6年(1873年)に製麺の看板を掲げた、あきる野市の老舗です。

麺の材料は、厳選した粉と塩、そして地元の清流秋川の水。添加物は一切使いません。素材を減らせば、腕とその日の判断がそのまま味に出ます。乾麺技能士である当主自らが、麺ごとに適した湿度と季節によって変わる乾燥時間を日々チェックしています。

YouTubeチャンネル「日本の老舗」の【五つの奥義】シリーズでは、4代目当主が「シンプルすぎるそうめん」の裏側を語っています。動画とあわせて、店の沿革と五日市という土地の背景を整理しました。

【五つの奥義】暑い日に食べたい!シンプルすぎるそうめん!『寿美屋』(YouTubeチャンネル「日本の老舗」)

公開日:2023年7月22日/再生時間:13分25秒/ナレーション:セイン・カミュ

動画の見どころ

  • そうめんができるまで——粉と塩と水だけの麺づくりの工程
  • 乾燥の見極め。麺ごとの湿度と、季節で変わる乾燥時間をどう判断するか
  • 添加物を使わないという選択が、日々の仕事にもたらすもの
  • 秋川の伏流水を仕込みに使う意味
  • うどん・蕎麦・ラーメンまで約30種類を手がける理由
  • 「基本を守ること、手を抜かないこと、素材を大事にすること」という当主の言葉

※この回の概要欄には章立てのタイムスタンプがないため、見どころを箇条書きで示しています。

寿美屋とは——創業は何年か

当家は享保年間より番所を兼ねながら炭屋を営んでいました。炭との物々交換で集まった小麦を使い、江戸末期からそうめん作りを始めます。そして明治6年(1873年)、忠左衛門が「寿美屋」の看板を掲げて近代的な機械式製麺に踏み出し、蕎麦やうどんも手がけるようになりました。炭屋の副業が本業になった、という成り立ちです。

店名のルーツとなった忠左衛門は、製麺業の傍ら政治家として地域の発展に尽くし、「五日市の父」と謳われた人物でもありました。現在の当主は4代目・岸忠史さん。創業から150年を超えています。(出典:agataJapan.tokyo「寿美屋/寿庵 忠左衛門」、2026年9月28日確認)

岸さんは「基本を守ること、手を抜かないこと、素材を大事にすること。麺はシンプルゆえ、ひたすら真面目に作り続けてまいりました」と語っています。

併設の食事処「寿庵 忠左衛門」は、古民家の木材を再利用したくつろぎの空間です。かつて一茶庵流を修めた先代女将の教えを守る手打ち蕎麦が供され、これを目当てに遠方から足を運ぶ客も多いといいます。つゆは開店以来注ぎ足して作り続けている秘伝のかえしに、枕崎産の一等物のカツオブシと羅臼昆布でとった出汁を合わせたもの。蕎麦にあわせる酒は地元・野崎酒造の「喜正」を揃えています。

のらぼう菜とは何か——飢饉から人を救った江戸東京野菜

寿美屋の比較的新しい看板商品に、のらぼう菜を練り込んだうどんがあります。のらぼう菜はアブラナ科アブラナ属の菜花(ナバナ)で、あきる野市、青梅市など東京都西多摩地方、埼玉県飯能市や比企郡小川町付近で多く栽培されてきました。江戸東京野菜のひとつに数えられています。

注目すべきは、この野菜の歴史です。のらぼう菜は耐寒性に優れ、天明の大飢饉と天保の大飢饉の際に人々を飢餓から救ったという記録が残ります。1767年には代官の伊奈忠宥が地元の名主に命じ、のらぼう菜の種子を江戸近郊の12の村々に配布したと伝えられます。(出典:Wikipedia「のらぼう菜」、2026年9月28日確認)

つまり、のらぼううどんは単なる「野菜練り込み麺」ではありません。この土地が飢饉を越えるために頼った作物を、この土地の製麺所が麺にしている——地域の記憶が一杯のうどんに入っているわけです。茹で上げると翡翠麺のような淡い緑色になり、ふるさと納税の返礼品にも採用されています。

何が名物か——寿美屋の麺と寿庵の蕎麦

  • 乾麺 五日市うどん……270円。商標登録もされている代表商品で、地域の名物。絶妙の塩味を効かせ、低温長時間乾燥で仕上げたコシの強いつるつるとした舌触りが特徴です
  • 寒そうめん……寿美屋でもっとも歴史の古い品。寝かせて味が出るそうめんです
  • 乾麺 のらぼううどん……370円。江戸東京野菜「のらぼう菜」を練り込んだうどん。クセのない味と淡い緑色が評判です
  • 山芋そば……つなぎに山芋を使ったコシのある蕎麦
  • 手打ち蕎麦「おせいろ」……900円。寿庵 忠左衛門で一番人気。ほかに挽きぐるみ中太打ちの「田舎そば」、蕎麦の芯を使った「しらゆき」があり、食べ比べる人も多いそうです
  • そのほか、うどん・蕎麦・ラーメンまで約30種類の乾麺を揃えています

※取り扱い商品と価格は時期によって変わります。最新の品揃えは老舗通販.netと公式サイトでご確認ください。(2026年9月28日確認)

買う・訪ねる

  • 老舗通販.net:寿美屋の商品一覧
  • 所在地:東京都あきる野市五日市64(電話 042-596-0018/寿庵直通 042-595-2438)
  • 営業時間:売店 9:30〜18:00/寿庵 平日11:00〜14:00(ラストオーダー)、土日祝11:00〜15:00(ラストオーダー)/定休日:水曜(祝祭日は営業)
  • 公式サイト:寿美屋
  • agataJapan.tokyoの紹介ページ:寿美屋/寿庵 忠左衛門
  • エリアで探す:東京都の老舗

※営業情報はagataJapan.tokyoの掲載内容です(2026年9月28日確認)。変更される場合があるため、お出かけ前に公式サイトでご確認ください。

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老舗フェスティバル2026で全国の老舗に会える

agataJapanでは毎年、日本が世界に誇る老舗の技術と文化に触れられるイベント「老舗フェスティバル by agataJapan」を開催しています。2026年は日本橋で開催します。

  • 日時:2026年10月3日(土)10:00〜18:00(予定)
  • 会場:福徳の森・仲通り周辺(東京都中央区日本橋室町2-5-10)
  • 入場:無料(飲食・セミナーなどは別途費用)
  • 内容:老舗・ご当地マルシェ、伝統工芸ワークショップ、全国の酒蔵による日本酒の飲み比べ、老舗サミット、ステージパフォーマンスほか
  • 詳細:老舗フェスティバル2026 by agataJapan
  • チケット・特設ページ:老舗通販.net 老舗フェスティバル2026特設ページ

会場に隣接する福徳神社は、古くから商売繁盛の祈願で親しまれてきた神社です。老舗の逸品を手に取りながら、日本橋の歴史と文化に親しむ一日をお過ごしください。

100年続く老舗の品を、お取り寄せで

「老舗通販.net」は、3代100年以上続く老舗だけが参加する通販サイトです。2010年の開設以来、全国の老舗の品を扱ってきました。遠方でお店に足を運べない方も、ここから取り寄せられます。

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YouTubeチャンネル「日本の老舗」

この動画を公開しているYouTubeチャンネル「日本の老舗」では、創業100年を超える老舗の当主に、老舗を老舗たらしめる「五つの奥義」を語ってもらうインタビューシリーズを配信しています。ほかの回は動画で見る日本の老舗からご覧ください。

老舗のブランディング・販路開拓のご相談

スターマーク株式会社は、老舗通販.net の運営とagataJapanのメディア運営を通じて、老舗の魅力を国内外に伝える仕事をしています。自社の歴史や技術をどう伝えればよいか、ECや海外向けの販路をどう広げるか——そうしたご相談はスターマークのお問合せフォームからお寄せください。

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