浅草寺の雷門をくぐる前に、多くの人が足を止める店があります。文化13年(1816年)創業の常盤堂雷おこし本舗。浅草を代表する伝統銘菓「雷おこし」を200年以上作り続けてきた老舗です。雷門本店では実演販売もしており、できたての香ばしさをその場で味わえます。YouTubeチャンネル「日本の老舗」の動画では、伝統の味を守りながら次々と新商品を生み出す経営の考え方が語られます。
11分1秒。2024年3月7日公開。
動画の見どころ
- 浅草という土地で200年商売を続けてきたことの意味
- 雷おこしの製造技術と、直営店での実演・試食にこだわる理由
- 季節感を大切にした商品づくりと、お客様の期待にどう応えるか
- 伝統を守りながら新しい試みを取り入れる、という経営の軸
常盤堂雷おこし本舗とは——創業は何年か
創業は江戸時代末期の文化13年(1816年)。明治25年(1892年)に、現在の雷門本店の位置に店舗を構えました。第二次世界大戦で店舗を焼失しますが戦後に復興し、のちに株式会社へと組織を変更。その後は百貨店への出店や海外展開など事業を多角化して現在に至ります。経営訓は「信用・和・実行力」。いまは製造から販売まで一貫して手がけ、全国的な販売網も確立しています。
雷門本店の2階では、雷門を眺めながら甘味を楽しむこともできます。浅草土産を買って帰るだけでなく、店で一服できるのもこの店の楽しみ方です。
「おこし」とは何か——雷門と菓子の名前
「おこし」は、米を蒸して乾燥させ、水飴や砂糖で固めた干菓子です。大阪の「粟おこし」に対し、浅草のそれが「雷おこし」。その名は目の前の雷門に由来し、雷除けや観音様参詣のお土産として人気を博してきました。家を「おこし」、名を「おこす」という語呂の縁起のよさも、土産菓子として選ばれてきた理由です。
店名の由来である雷門は、正式には「風雷神門」といいます。慶応元年(1865年)に焼失してからは仮設の門が時折建てられるだけでしたが、1960年(昭和35年)に鉄筋コンクリート造で常設の門として再建されました。実業家・松下幸之助が浅草観音に祈願して病気が平癒した報恩として寄進したものです。つまり、常盤堂が創業した1816年から数えれば、菓子の名前のほうが現在の雷門より長くこの地にあり続けていることになります。
浅草寺そのものの起源は飛鳥時代の推古天皇36年(628年)にさかのぼります。参詣の門前町として発展した浅草では、参拝客の土産物をつくる菓子屋が育ちました。常盤堂雷おこし本舗もその系譜にある一軒です。
名物と新商品——変えないものと変えるもの
原材料には選び抜かれた米を用い、砂糖を主体としたソフトな仕上がりが江戸前のおこしの特徴です。近年はさらにやわらかく、やさしい甘さの新商品を展開し、ピーナッツやココナッツといった副原料を加えた新しい味も次々と開発しています。
- 雷神ポータブル缶(756円):雷神様のエンボスを施した缶に、代表商品の「上磯部おこし」入り。サラッとした甘さの白砂糖と、コクのあるまろやかな黒糖の2種がバランスよく詰められ、個包装なのでお土産に最適
- チュララMIX缶(1,296円):独自開発のやわらかいおこしの詰め合わせ。キャラメルアーモンド・ミルクピーナッツ・メープルココナッツの3種の洋風おこしが入り、一口サイズで食べやすい
- 生おこし(大)(1,944円):もち米の種に水飴・卵白・あんこを混ぜた半生タイプ。定番の白みつあずきと黒みつきなこに、季節限定の味2種を加えた詰め合わせ
工房見学もできる
実際に雷おこしを作っている「浅草工房」では、製造から商品になるまでの工程を見学できます。開催は火曜〜土曜、午前の部10:00〜12:00/午後の部13:00〜15:00のうちから開始時間を選べ、所要時間は約30分の完全予約制。係員から常盤堂雷おこし本舗の歴史や雷おこしの豆知識も聞けて、見学限定の試食とおみやげが付きます。動画で語られる「実演・試食にこだわる」という姿勢が、そのまま形になった企画です。
買う・訪ねる
- お取り寄せ:常盤堂雷おこし本舗(老舗通販.net)
- 老舗ページ:常盤堂雷おこし本舗|agataJapan.tokyo
- 公式サイト:常盤堂雷おこし本舗
- 所在地(雷門本店):東京都台東区浅草1-3-2/電話 03-3841-5656
- 営業時間:10:00〜18:30/定休日:年中無休
- 同じ浅草・東京都の老舗記事:梅園、宮本卯之助商店
営業情報・価格はagataJapan.tokyoの老舗ページの記載にもとづくもので、2026年9月26日に確認しました。変更される場合がありますので、ご利用の際は公式サイトでご確認ください。
老舗フェスティバル2026で会える
スターマーク株式会社(老舗フェスティバル実行委員会)が主催する「老舗フェスティバル2026 by agataJapan」は、2026年10月3日(土)に東京・日本橋で開催されます。全国の老舗の逸品が並ぶ「老舗・ご当地マルシェ」、当主が登壇する「老舗サミット」、全国の酒蔵による日本酒の飲み比べコーナーなど、老舗の技と味にまとめて触れられる一日です。
- 日時:2026年10月3日(土)10:00〜18:00(予定)
- 会場:福徳の森・仲通り周辺(東京都中央区日本橋室町2-5-10)
- 入場:無料(飲食・セミナーなどは別途費用)
- 詳細:老舗フェスティバル2026 by agataJapan
- チケット・特設ページ:老舗フェスティバル2026 特設ページ(老舗通販.net)
YouTubeチャンネル「日本の老舗」について
この動画は、100年以上続く日本の老舗の当主に「老舗を老舗たらしめる五つの奥義」を語ってもらうYouTubeチャンネル「日本の老舗」のシリーズです。ほかの老舗の回は、動画で見る日本の老舗からまとめてご覧いただけます。
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